「漆」のはなし

「漆」のはなし

「漆」のはなしを少々。


漢字で「漆」
カタカナで「ウルシ」
ひらがなで「うるし」

3つのパターンを見ることがあります。
慣習的なものですが、実はそれぞれに意味があって使い分けていることが多いのです。

「漆」「ウルシ」の木から採取する樹液です。


つまり、カタカナで「ウルシ」というときには、植物としてのウルシの木を意味します。

一方、漢字で「漆」は、そこから採れる樹液、またはそれを精製したもの=漆器などに塗る塗料を指します。
つまり、漆器は「漆」を塗った器ですね。


では、ひらがなの「うるし」は?
これは、ウルシもひっくるめた漆の文化として使われます。

ただ、ひらがなに関しては、もちろん分かりやすくするために便宜上使われることもありますし、中には合成漆(天然の漆ではなく化学的に作られた漆のような塗料)の商品名に使われている場合もあります。漆を買うときはご注意くださいね。



以上、知っているとちょっと便利なうるしトリビアでした。